久しぶりの新刊、好調な滑り出し
『オノマトペラペラ マンガで日本語の擬音語・擬態語』《読売新聞英字新聞部・監修/水野4良太郎 編》東京堂出版が6月20日刊行。定価・本体1,800円+税)日本語を学習中の外国人にもっとも厄介なのは、日本語の擬音語・擬態語の表現と使い分けだといわれる。「ウキウキ」「そわそわ」「ガタガタ」と「カタカタ」はどう違うのか、「シーン」と「ガラーン」の違いを外国人に正しく説明できるか...。日本語はそうした擬音語・擬態語がもっとも多い言語だといわれているが、学校ではマトモな言語として扱われたことはない。そんな異色の言語の一部を7チャプターのシチュエーションに分類して解説・紹介したユニークな内容。昨今の「言葉遊び」「言語学」への関心の高まりとあいまって注目されているが、「新聞の3コマ、4コマ連載マンガのスタイルを借りながら、 しっかり擬音語・擬態語を説明しているユニークな発想は、いかにもベテラン漫画家ならではのセンス」(国語学者)・「こうした派層は目からウロコ」(元・編集者)などからも反響をよんでいる。発売早々、図書館むけ選定図書にも指定された。元は読売新聞英字紙「The Daily Yomiuri」に1996年4月からスタートした連載コラムで、水野が提供した日本語原稿に読売のバイリンガル・スタッフが英訳。読売側が英訳をしやすいような日本語原稿を作ることにも苦労したと水野。若い頃は16カ国語に挑戦したいう水野ならではの心遣いではないか。掲載された多くのオノマトペをもう一度見直して、東京堂出版が一冊にまとめた力作でもある。
The Daily Yomiuriは「The JAPAN NEWS」と改称され、「ONOMATO-PERA-PERA」は毎月1回、カラーページで連載中。
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